ちょっと最近びっくりしたこと。先日「コンビニクリニック」という記事の中で私が使った「ファストフードクリニック」という言葉ですが、すでにアメリカではこの形態が実際に注目されていたらしいです😲
さてさて、時代に流れというのは分かるのですが、この風潮というのは調剤薬局にとってはかなり過酷なものなんですよ。なぜなら…
早く済ませたい人もゆっくり話を聞きたい人も同じ空間で待っているから。
これが本当に厄介なんです。例えば…時間がなくて昼ご飯を急いで食べなければいけないときに、行列の出来ているラーメン屋に並びますか?って話ですよ。一般的にラーメンはすぐに出てくるものだという印象があります。だからといって、行列ができているところに並びながら「時間がないから早くしてくれ!」「いつまで待たせるんだ!」って言うんですか?ってことです。そんな場面を目にしたら、きっと大勢の人はこう思うのではないでしょうか。
だったらほかの店に行けばいいのに。
医療はなにも特別な仕事ではないんです。ただ扱っている商品が「国民の健康サポート」というだけの話ですよ。時間は全員に平等なのですから、待てないのなら他の薬局へ行ったり後から受け取りにいくというのも一つの方法です。
それから、薬剤師には「処方箋応需義務」というものがあります。これは「あなたに調剤してほしいんです」と言われると、正当な理由なく断ることができないという義務です。ですから、基本的にはどこの調剤薬局へ処方箋を持って行っても希望すれば準備(取り寄せなど)はしてくれます。極端な話、沖縄で発行された処方箋を北海道へ持っていったとしても、有効期限内であれば薬は準備してもらえますよ。
自分のライフスタイルに合わせた薬局を選べるシステムというのが、医薬分業における利点の1つです。受診した医療機関周辺の薬局に必ず行かなければダメというわけではないので、自宅のそばや勤務先のそば、暇そうな薬局、調剤基本料の安い薬局(実は薬局によって受付費用が異なります。)など、自由に探してみるのもいいと思いますよ。