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私が今までに講演会のために作ってきた漢方薬に関する資料をここに記載していこうと思います。かなり簡単にまとめた初心者レベルではありますが、これから漢方薬について勉強する方達の参考になれば幸いです。
正直な話、漢方薬の正しい使い方を学んでいる医療人はかなり少ないです。それはなぜかというと、 医師、薬剤師共に 大学でそこまで詳しく習わないからなんです。下手すると登録販売者の方が詳しい可能性だってあり得ます。
医学生、薬学生は国家資格を取るために大変な勉強をしています。なにしろ我々は資格がとれないと、一般の大学生よりも無知な状態ですからね。専門の勉強ばかりを6年間続けてきて、アルバイトもそれほど経験がない人がほとんどです。特に私立の学生はその傾向が強いと思いますので、国家試験に合格するために本当に必死に勉強をしています。
そしてやっと国家試験に合格して、ようやく自分の学んできたことを生かしていける環境へと足を踏み入れることができるのです。しかし、漢方薬については先に述べた通り、大学では詳しく習っていません。そのため国家資格をとってから漢方薬の勉強をスタートすることになるのですが…正直普通の人たちはやりませんだって…せっかく難関資格に合格したのに、もう一度新しく勉強をやり直すんですよ?そんなの嫌がる人が多いに決まってますよね(笑)
ですから、漢方薬に詳しい医師・薬剤師はちょっと変な人…コホン。え~、なかなかユニークな方たちが多いですよそして、視野が広いことも特徴の一つです。そりゃそうですよね、西洋医学だけではなく東洋医学も勉強しているのですから、複数の角度から病気と向かい合うことができます。そして、薬に頼らない治療をアドバイスできることも東洋医学の利点です。
漢方薬はあくまで補助、健康の基本は食事や生活習慣という考え方が東洋医学の根本にはあります。そのため漢方薬をただ渡すだけではなく、食事や生活習慣まで細かく矯正することでより早く治療効果を上げることができます。(場合によっては、薬なしで症状が改善することも少なくありません)反対に言えば、食事や生活習慣の細かい指導ができない医師・薬剤師だと漢方薬を十分に使いこなせていない可能性が高いですね。
「肩こりに葛根湯」
このようなフレーズで、某メーカーが販売促進していますよね…これ、はっきり言って間違いですから!
「肩こりで葛根湯が30日分」とか普通に処方されていることがありますけど、これ完全にアウトー!!ですから。そんなに葛根湯飲んだら脱汗(汗のかきすぎ的なものです)しちゃって反対に具合悪くなることもありますよ。
もしそれで具合悪くなるとするでしょ?そもそも使い方が間違えてるのに、それがわからないでしょ?だからこれは副作用だって勘違いするでしょ?そしたら結果どうなると思います?
「葛根湯はあなたの体質に合わない」ってレッテルが張られるんですよ…。
冗談のように聞こえるかもしれませんが、残念ながらこんなことが日常茶飯事で起こっています。
これからは自分の身は自分で守る時代ですよ!