調剤薬局の仕事

ファストフードクリニック

投稿日:2019年9月18日 更新日:

ちょっと最近びっくりしたこと。先日「コンビニクリニック」という記事の中で私が使った「ファストフードクリニック」という言葉ですが、すでにアメリカではこの形態が実際に注目されていたらしいです😲

さてさて、時代に流れというのは分かるのですが、この風潮というのは調剤薬局にとってはかなり過酷なものなんですよ。なぜなら…

早く済ませたい人もゆっくり話を聞きたい人も同じ空間で待っているから

これが本当に厄介なんです。例えば…時間がなくて昼ご飯を急いで食べなければいけないときに、行列の出来ているラーメン屋に並びますか?って話ですよ。一般的にラーメンはすぐに出てくるものだという印象があります。だからといって、行列ができているところに並びながら「時間がないから早くしてくれ!」「いつまで待たせるんだ!」って言うんですか?ってことです。そんな場面を目にしたら、きっと大勢の人はこう思うのではないでしょうか。

だったらほかの店に行けばいいのに。

医療はなにも特別な仕事ではないんです。ただ扱っている商品が「国民の健康サポート」というだけの話ですよ。時間は全員に平等なのですから、待てないのなら他の薬局へ行ったり後から受け取りにいくというのも一つの方法です。

それから、薬剤師には「処方箋応需義務」というものがあります。これは「あなたに調剤してほしいんです」と言われると、正当な理由なく断ることができないという義務です。ですから、基本的にはどこの調剤薬局へ処方箋を持って行っても希望すれば準備(取り寄せなど)はしてくれます。極端な話、沖縄で発行された処方箋を北海道へ持っていったとしても、有効期限内であれば薬は準備してもらえますよ。

自分のライフスタイルに合わせた薬局を選べるシステムというのが、医薬分業における利点の1つです。受診した医療機関周辺の薬局に必ず行かなければダメというわけではないので、自宅のそばや勤務先のそば、暇そうな薬局、調剤基本料の安い薬局(実は薬局によって受付費用が異なります。)など、自由に探してみるのもいいと思いますよ。







-調剤薬局の仕事
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

厚生局から薬局に個別指導通知が来た~書類の書き方や対策・指摘事項について~②

前回は個別指導で届いた書類について紹介しました。今回は実際に書類を作成して感じたことを記載していきます。何度か厚生局に電話をかけて聞いたこともありますので、その内容についても惜しみなく紹介していきます …

個別指導の通知

ブログ一発目の記事がなんとも重たい…。 先日地方厚生局からA4サイズの茶封筒が届きました。お役所からの封書はいつも受け取るたびにドキドキします。しかし、今回は受け取る前から嫌な予感がしました。何しろ普 …

厚生局から薬局に個別指導通知が来た~書類の書き方や対策・指摘事項について~③

ここ数日は個別指導の直前で全く記事を書く余裕がありませんでした…。やはり大変ですね、個別指導の対象になった薬局は色んな角度から追い込まれていきますよ。徐々に薬局内の空気も重たくなってきますから、私の場 …

コンビニクリニック

調剤薬局で働いていると、色々な人たちと会話します。家族の愚痴を言う人、会社の愚痴を言う人、自慢話をする人と様々です。中には病院や医師の悪口を言う人もいます。医師の悪口で多いのは「病院代が高い」「頼んだ …

厚生局から薬局に個別指導通知が来た~書類の書き方や対策・指摘事項について~①

ずっと更新していなかったこの情報について、今日から書いていこうと思います。まずは個別指導の通知と同時に送られてくる書類について。 ただですね…昨年個別指導を経験した知人に聞いたところ、どうも送られてき …

新着投稿

アーカイブ

カテゴリー