桂麻剤 漢方薬解説

麻杏薏甘湯の解説

投稿日:2020年2月5日 更新日:

麻黄 杏仁 甘草 薏苡仁

麻黄湯の桂枝の代わりに薏苡仁が入った処方です。薏苡仁は単独でもエキス剤が治療に用いられているため、医療人であれば一度は聞いたことのあるくらい有名な生薬ですね。薏苡仁・麻黄の組み合わせは湿邪を除き痺痛を緩和し、これに杏仁が加わることで浮腫を除く働きが強化され、湿邪が原因で起こる痛みに奏効します。

この処方の場合、麻黄は発汗薬というよりも利水薬としての性質をあらわすと考えられます。

前の記事へ







-桂麻剤, 漢方薬解説
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

関連記事

当帰建中湯の解説

桂枝 芍薬 甘草 大棗 生姜 当帰(膠飴) 小建中湯に当帰を加えた薬方(本来は膠飴を入れない)で、血虚の傾向のあるものに適しています。 当帰は温性補血薬の代表的な生薬であり、血を補い瘀血を去り血行を良 …

小柴胡湯の解説 

柴胡 黄芩 半夏 生姜 人参 大棗 甘草 柴胡・黄芩からなる柴胡剤の基本的な薬方で、主薬の柴胡は黄芩とともにみぞおちから脇腹にかけての肋骨弓下部に抵抗や圧痛が認められる胸脇苦満(胸脇部における一種の炎 …

乙字湯の解説

大黄 甘草 柴胡 黄芩 当帰 升麻 柴胡と黄芩は大黄と同様に清熱作用が強く、下腹部の炎症を緩和していきます。升麻は内臓のゆるみ(下垂)を引き上げる作用があり、痔核や脱肛を治します。また、柴胡は当帰と組 …

薏苡仁湯の解説

麻黄 桂枝 甘草 薏苡仁 当帰 芍薬 蒼朮 麻黄湯に蒼朮を加えた麻黄加朮湯(体が痛み、尿は少なく、浮腫のある人を目標として使われる)から杏仁を除き、当帰・芍薬・薏苡仁を加えた処方です。 辛温発表剤であ …

柴胡桂枝乾姜湯の解説

柴胡 黄芩 乾姜 甘草 桂枝  牡蛎  括楼根  柴胡・黄芩からなる柴胡剤の一種で、牡蛎が含まれているのが特徴です。 柴胡加竜骨牡蠣湯を使いたい人で、少し虚証に傾いているような場合に用いていきます。括 …

新着投稿

アーカイブ

カテゴリー