桂枝 芍薬 甘草 大棗 生姜 膠飴
小建中湯の「中」という文字は中焦(消化器)のことを指していて、弱った消機能を調えるという意味があります。
桂枝加芍薬湯に膠飴(麦芽飴)を配剤した薬方で、顔色の良くない虚弱体質者の腹痛を治す桂枝加芍薬湯よりも、さらに虚証が強い人に適応します。
膠飴は気の補給(栄養補給)ならびに冷えなどによる腹痛や虚脱状態の急迫状態の緩解を目的として加味されています。
しかし、栄養補給を目的とした滋養強壮面での膠飴の配合意義は、現代人の栄養状態から考えるとやや薄れていると考えられます。その理由は、昔にくらべて飢餓者が少なくなっているためです。
[…] 小建中湯 […]